ウィリアム・キャッスルの面目躍如

この映画の製作・脚本のウィリアム・キャッスルの名は、1950~60年代のB級映画監督で、ギミック的演出・宣伝をした人として何となく覚えている。しかし、白眉は何と言っても「ローズマリーの赤ちゃん」を制作し、ロマン・ポランスキーに監督を任せたことだろう。このホラー映画史上に残る名作により、彼の名も製作者として永遠に刻まれた形だ。 この映画の昆虫は、タイトル通り人体や物質を燃やす能力がある。形はゴキブリの変形だが、自分は50インチ超のモニターで見ているが、この姿が映画館の大スクリーンにアップされたかと思うとおぞましい。当時の観客は気持ち悪がって、卒倒したのではないか。 ラストは、主人公の実験の結果、ゴキブリ様の昆虫は赤い空中を飛ぶ虫に孵化し、集団で主人公に襲い掛かるという救いようのない結末。 なお、このホラーマニアックスシリーズは、特典が豊富なことが売りになっていると思うが、この作品は音声解説以外は素材がなかったのか(新たな関係者のインタビュー等もなく)、映像特典は一切なし(予告編はあるが、これは特典とは言えない)。そこが残念なところ。