パブリック・イメージどおり

ヘルムート・バーガー、ヴィルナ・リージ、1960~70年代を生きた者には懐かしい名前である。ヘルムート・バーガーはルキノ・ヴィスコンティ監督の恋人として有名で、「地獄に堕ちた勇者ども」に抜擢され、その後も大作「ルードヴィヒ」、「家族の肖像」と世界映画史に残る作品に起用されるが、ヴィスコンティ監督の死後はパッとせずの俳優人生になってしまった。ヴィルナ・リージは「黒いチューリップ」、「サンタ・ビットリアの秘密」、「青ひげ」等の作品で美とエロスの女神と言って良い存在。この作品は映画史に残るような作品ではないが、当時の二人のパブリック・イメージに沿った内容の映画である。