「好きな食べ物」とは

2巻最終話の「推し」を亡くした少女の話、は、「好きな食べ物」という概念について1巻1話ともリンクするお話になっています。 「好きな食べ物」って、「自分が食べる」事だけを指しているわけじゃないんですよね。 「食べ物を誰かに分け与える」という行為が生物界に於いてしばしば求愛と同義である事を踏まえるならば、「大切な人を笑顔にしてくれる食べ物」もまた、自分にとっては「好きな食べ物」である事は真実だと思います。 愛しい人を笑顔にしてくれるハンバーグ。 自分の存在を認めてくれた人が大切に思ってくれるショートケーキ。 この作品は「弔い」という儀式を通じて「生」を描く作品ですが、その根底にあるのは「心」なのだという事をじんわりと伝えてくれる優しい回です。