インクルーシブ教育推進は、人権の問題だ

障害を通じて、弁護士として人権の問題に取り組んだ大谷弁護士の著作。副題にあるようにインクルーシブ教育の実現は、障害児を含むすべての子どもたちの人権の保障の問題だ。本書で紹介されているイタリアのインクルーシブ教育も、障害児が通常学校で学ぶ権利を保障するという議論のなかで推進されてきた。日本で議論されているインクルーシブ教育はどうか? そもそも日本の教育制度は明らかに分離教育だが、インクルーシブ教育を推進するという議論のなかでも、この人権の問題が取り上げられることは少ない。インクルーシブ教育が進まないわけだ・・・。障害児にとって通常学校で学ぶことは、人権を保障するということだ。本書は、このことを他のどの書物よりも明確に教えてくれる一冊である。