お笑い芸人さんの番組ふたつで、この作品が大変面白いと紹介されていたので、読んでみました。会話の妙などセンス溢れる作品ですが、私が感心したのは、この作品が、普段エグい(笑)格闘モノ、残酷描写モノが大好きな男性の芸人さん達にも大変高く評価されていた事です。女性の私が読むと、これは明らかにBL寄りの作品です。絵柄が割と迫力のあるもので、またオジさんの描き分けが非常に巧みな事もあり、最初は男性作家さんだと信じていましたが、途中から、これって作者女性なんじゃないの? と。案の定本当に作家さんは女性だと公表されているようです。ヤクザモノでありながら、男性にも、女性にも好かれる作品。しかも、別に深い中身がある訳ではなくて、どこかほのぼの系(ヤクザなのに・笑)。なかなか希有なんじゃないかなと思いました。また、非常に関西弁が生きているとも感じました。標準語だったら絶対この雰囲気は出ないのでは。それから聡実は中学生で、本来の目的からすれば高校生の方が……にも関わらず何故中学生? と思いながら読んでおりましたが、そこにはちゃんと、中学生でなければならない理由がありました。その辺りも良く考えられているなぁと感心した処です。とにかく狂児の色気がハンパないですが(笑)、こういう色気は、男女ともに好ましく受け止められるのかぁ、とか、いやぁなんか色々勉強になった作品でした。面白かったです。