フュージョン全盛時代、大村憲司氏のギターは正直なところ地味に聴こえた。数多のミュージシャンのバックに参加していたが、一聴して「大村憲司だ」と気がつくことはなかった。YMOと組んでいたときも、なかなか必然性が理解できなかった。今、リーダーアルバムを全て揃え、こうした研究書を読むことで、自分の音楽的感性の至らなさを改めることができるは幸いである。読み応えが十分にあるし、資料性が著しく高いので、購入を躊躇っている人があれば直ちに注文すべきだ。