続編を期待します。

ふくしま式問題集としては期待外れな感がありました。その理由は、 1.型を重視するのがふくしま式の真骨頂であるにも関わらず、型よりも内容を重視している。型を重視するなら通常の漢字ドリルの方がよい、ようにも思う。 2.漢字を意味でなくイメージとして捉える、という観点はとてもよいと感じた。しかし、肝心のイメージがテレビで他の国語教師が行う、漢字の成り立ち説明、程度にとどまっている。漢字の持つイメージの説明にとどまらず、さらに普遍的な法則としてのふくしま式イメージングを展開して欲しかった。徹底的にイメージを具現化し、絵や表、類似、相違のグラフなどを用いた数学的国語(くらべる、いいかえる、たどる)の構図が見たかった。 3.意味から語彙を問う例題は内容的に秀逸であったが、漢字を覚える、という点では難易度が高いと感じた。 全体的に、個々の漢字の意味を取り扱わざるをえないという点で、他の、型を学ぶふくしま式問題集と比較して何を学ぶかが明確でない、と感じた。漢字を覚えるにには、字から意味、の方が取り組みやすく、意味から字、は漢字の基礎を習得したうえでの、発展形としてさらに漢字力を固定するための取り組みと思う。そういった意味で、漢字を覚えている途中の小中学生には向かず、大人向けの本と思う。しかし大人向けにしては内容は一般的である。無双と思うふくしま式が生かされていない点でとてももったいないと感じている。 ふくしま式漢字力、の続編を期待いたします。