フェラーリに魅せられた監督

タイトル通りイタリアのスポーツカーメーカーの創業者エンツォ・フェラーリの伝記映画かと思いきや、1957年という年に絞って描いた人間ドラマ。マイケル・マン監督は、この前に「フォードvsフェラーリ」(ジェームズ・マンゴールド監督)の製作総指揮を務めており、余程フェラーリという人物と車に思い入れがあるのだろうか。 確かにこの映画で見る限り、フェラーリは男の欲望(権力・金・女)丸出しで、成り上がった男らしいので、マイケル・マン好みであろう。監督は、主演のアダム・ドライバーについて、その挑む世界にコネは無く、自らの才覚と野心でのし上がってゆく姿はフェラーリそのものだと言う。 有名なミッレ・ミリアの観客死傷事故もきっちりと再現され、目を見張る悲惨な映像となっている。