「ゴッドファーザー」はこうして出来たか

かの有名な「ゴッドファーザー」の製作舞台裏を描く、ハリウッドお得意のバック・ステージもの。いや~面白い。この映画の制作時のトラブル、ゴタゴタは当時から映画雑誌にニュースやゴシップネタとして掲載され読んだ記憶がある。こうやって映画(ドラマ)になって通して見ると、よくぞ完成できたものだと思う。 主人公のアルバート・ラディは、御年92歳にして現役、この作品の製作総指揮者に名を連ね、睨みを利かしているようだ。フランク・シナトラ、アリ・マッグロー、ロバート・レッドフォード、バート・レイノルズ、当然マーロン・ブランドやアル・パチーノ等当時の有名スター(のそっくりさん)が実名で次から次へと出て来て楽しい。 前半はアル・パチーノの起用をめぐるパラマウントの重役ロバート・エヴァンスとの確執が話の中心となる。当時のアルは全くの無名、小柄でスターらしくない容姿だったので、起用に反対されるのは当然なのだが、後の彼の活躍を見ると、逆にここまでキャスティングに固執したコッポラ監督とラディの慧眼は大したものだと思う。 後半はマフィア(と呼ばないのが条件となる)のボス、ジョゼフ・コロンボの妨害とそれを乗り越えての奇妙な友情、そして映画の完成とアカデミー賞の受賞で栄光の頂点に登るまでが描かれる。しかし、ラディはこの後のパート2からは手を引き、独立して「ロンゲスト・ヤード」を制作、近年ではクリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」、「クライ・マッチョ」を制作している。高齢になっても凄い人だ。まぁ、大分自分に都合の良いように描いているとは思うが、コッポラ監督やアル・パチーノがまだ生きているのに、このドラマを作ったこと自体も凄い。