・江戸時代の旅の本は何冊か読んだ。ほぼ「旅人視点」だった。本書は、「観光地(伊勢)視点」なのが新鮮だった。住人自治組織やその上の山田奉行所の統治について、細々と書いてある。神宮が、現実といかに「ケガレ」の折り合いを付けるかの、知恵や苦悩が分かる。 ・被差別民との同火への対応、神仏分離が、神宮主体でなく、山田奉行所(幕府)主体であったことに驚いた。神宮はこれらに対し寛容なのにもかかわらず、奉行所がなぜ被差別民との同火、神仏習合を問題視したのかについては、ほとんど書かれていなかったのは残念。