再び自分らしく生きる

長谷川博己と綾瀬はるかという好感度の高いスターを揃えた割には、興行的には大コケだったようだ。 確かに地味でヒットするような内容ではないが(テレビドラマでもよかった)、話自体はそんなに悪くない。 タイトルからして、もっとコメディ寄りの作品かと思ったら全然違った。このギャップに戸惑った観客が多かったのではないか。結構大真面目な人間(人生)再生のドラマである。長谷川は川で子供を亡くした過去があり、自分が泳げなかった為に子供を救えなかったことがトラウマになっている。綾瀬も交通事故で怪我をしたため、水泳教室では元気溌剌だが、街中では恐怖心が先に立って普通に歩けない状態。 長谷川はシングルマザーの恋人が出来、その子供のために水泳教室に入会するというのが物語の発端。 綾瀬は怪我のリハビリのために水泳を行ったことが、水泳教室のコーチになったきっかけとなっている。 リハビリの意味は、「再び自分らしく生きる」と劇中長谷川の台詞で語られる。水泳は心のリハビリとも。凄い重い言葉であり、映画のテーマもここにある。 ラスト、長谷川と阿部純子は子供にも祝福されて結ばれるハッピーエンドだが、綾瀬はるかのトラウマは解決していないんだよなぁ。