美しい日本映画

某大手出版社を舞台に、採算に合わない大型の辞書を、出版社の良心としてものすごい長い時間と労力ををかけて辞書を作っていく人間模様を描いた作品。人間模様というけれど、単なる苦労話というのではなく、決して人付き合いの上手とは言えない主人公が、純粋な心で日本語に向き合っていく姿と、その主人公に温かいまなざしを注ぐ周りの心優しい登場人物たちの交流がとても心温かく、辞書の出来ていく過程に触れられる興味と今の殺伐とした世界で失われている人々の心の優しさが辞書という形で結実していくさまは静かに感動を覚える作品でした。役者さんたちの演技もとても素晴らしいの一言に尽きます。名作です。