アメリカとソビエトの冷戦時代の話ということで、今見直すと約30年の間に世界は大きく変化したのだなと実感させられます。古い作品で正直映像もクリアとはいいがたい部分もありますが、それを補ってあまりあるのが潜水艦同士のバトル・シーンで、見えない相手の出す音だけで相手の動きを的確に判断して攻撃するシーンのリアルさとスリル感はかなり良くできています。私はミリタリー系の映画はあまり見る方ではないので参考にならないとは思いますが、潜水艦の闘いを描いた映画としては面白い作品の一つとしてあげられる作品だと思います。
実話系怪談というジャンルの実力者である著者の作品。様々な人間から取材した彼の怪談は、ページをめくるのも怖いというような霊体験というより、常識では説明がつかないような不可思議な話、顔をしかめるような縁起でもない話というのが中心で、怖さから言えばそう怖くはないのだけれど、様々な職業を経験し、それこそ社会の心霊ならぬ人間の闇のゾーンも知り尽くした彼の文章は、淡々としていながら引き込まれ、尾を引くものがあります。心霊描写的にもっとすごい表現を取る作家さんもおられますが個人的には福澤さんのスタイルで十分怖いし、好きな作家さんです。
映画史に残る傑作「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士シリーズ3部作の第一作目に当たる作品。ジョディ・フォスターの羊たちの沈黙がすごかった後、その次に公開された「ハンニバル」がジョディの降番もあって今一つ人気が落ちたシリーズですが、羊たちの沈黙の前のエピソードに当たる本作は結構面白い作品です。なにせ牢屋に繋がれていてもあんなに恐ろしいレクター博士が、犯罪者だということがFBIにまだ認識されていない段階の話で、鑑賞者には博士の恐ろしさが判っているわけですから、捜査側が少しでもミスをすれば即座に殺されるという緊張感がみなぎる中、一見優男風のエドワード・ノートン扮する主人公が博士と対決するストーリーはとても面白かったです。また、今やベテラン俳優の「レイフ・ファインズ」もサイコな男を超熱演しており、男たち3人の演技は素晴らしいので未見の方にはぜひおすすめします。
映画史に残る羊たちの沈黙の続編。「アンソニー・ホプキンス」演じるハンニバル・レクター博士のキャラはホプキンスの怪演の見事さもあって素晴らしいの一語に尽きます。ストーリーも面白い。なのにイマイチのめり込めなかったのは「ジョディ・フォスター」の主役交代かな。新しくクラリス捜査官を演じた「ジュリアン・ムーア」もなかなか名優で、本作から10数年を経過した現在の段階ではむしろジョディを上回るキャリアを築いているのだけど、それでもジョディのイメージが強すぎて個人的には残念でした。 映画を楽しみたいという方の妨げになってはいけないのでフォローするとレクター博士のサイコな狂気ぶりは全作よりパワーアップしており、前作の経験で一人前の捜査官として成長を遂げたクラリス捜査官と今回は直接対決するストーリーはスリルがあり、とても面白い作品になっていると思います。
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アメリカとソビエトの冷戦時代の話ということで、今見直すと約30年の間に世界は大きく変化したのだなと実感させられます。古い作品で正直映像もクリアとはいいがたい部分もありますが、それを補ってあまりあるのが潜水艦同士のバトル・シーンで、見えない相手の出す音だけで相手の動きを的確に判断して攻撃するシーンのリアルさとスリル感はかなり良くできています。私はミリタリー系の映画はあまり見る方ではないので参考にならないとは思いますが、潜水艦の闘いを描いた映画としては面白い作品の一つとしてあげられる作品だと思います。
怖の日常(1)
実話系怪談というジャンルの実力者である著者の作品。様々な人間から取材した彼の怪談は、ページをめくるのも怖いというような霊体験というより、常識では説明がつかないような不可思議な話、顔をしかめるような縁起でもない話というのが中心で、怖さから言えばそう怖くはないのだけれど、様々な職業を経験し、それこそ社会の心霊ならぬ人間の闇のゾーンも知り尽くした彼の文章は、淡々としていながら引き込まれ、尾を引くものがあります。心霊描写的にもっとすごい表現を取る作家さんもおられますが個人的には福澤さんのスタイルで十分怖いし、好きな作家さんです。
レッド・ドラゴン
映画史に残る傑作「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士シリーズ3部作の第一作目に当たる作品。ジョディ・フォスターの羊たちの沈黙がすごかった後、その次に公開された「ハンニバル」がジョディの降番もあって今一つ人気が落ちたシリーズですが、羊たちの沈黙の前のエピソードに当たる本作は結構面白い作品です。なにせ牢屋に繋がれていてもあんなに恐ろしいレクター博士が、犯罪者だということがFBIにまだ認識されていない段階の話で、鑑賞者には博士の恐ろしさが判っているわけですから、捜査側が少しでもミスをすれば即座に殺されるという緊張感がみなぎる中、一見優男風のエドワード・ノートン扮する主人公が博士と対決するストーリーはとても面白かったです。また、今やベテラン俳優の「レイフ・ファインズ」もサイコな男を超熱演しており、男たち3人の演技は素晴らしいので未見の方にはぜひおすすめします。
ハンニバル
映画史に残る羊たちの沈黙の続編。「アンソニー・ホプキンス」演じるハンニバル・レクター博士のキャラはホプキンスの怪演の見事さもあって素晴らしいの一語に尽きます。ストーリーも面白い。なのにイマイチのめり込めなかったのは「ジョディ・フォスター」の主役交代かな。新しくクラリス捜査官を演じた「ジュリアン・ムーア」もなかなか名優で、本作から10数年を経過した現在の段階ではむしろジョディを上回るキャリアを築いているのだけど、それでもジョディのイメージが強すぎて個人的には残念でした。 映画を楽しみたいという方の妨げになってはいけないのでフォローするとレクター博士のサイコな狂気ぶりは全作よりパワーアップしており、前作の経験で一人前の捜査官として成長を遂げたクラリス捜査官と今回は直接対決するストーリーはスリルがあり、とても面白い作品になっていると思います。