アメリカとソビエトの冷戦時代の話ということで、今見直すと約30年の間に世界は大きく変化したのだなと実感させられます。古い作品で正直映像もクリアとはいいがたい部分もありますが、それを補ってあまりあるのが潜水艦同士のバトル・シーンで、見えない相手の出す音だけで相手の動きを的確に判断して攻撃するシーンのリアルさとスリル感はかなり良くできています。私はミリタリー系の映画はあまり見る方ではないので参考にならないとは思いますが、潜水艦の闘いを描いた映画としては面白い作品の一つとしてあげられる作品だと思います。
実話系怪談というジャンルの実力者である著者の作品。様々な人間から取材した彼の怪談は、ページをめくるのも怖いというような霊体験というより、常識では説明がつかないような不可思議な話、顔をしかめるような縁起でもない話というのが中心で、怖さから言えばそう怖くはないのだけれど、様々な職業を経験し、それこそ社会の心霊ならぬ人間の闇のゾーンも知り尽くした彼の文章は、淡々としていながら引き込まれ、尾を引くものがあります。心霊描写的にもっとすごい表現を取る作家さんもおられますが個人的には福澤さんのスタイルで十分怖いし、好きな作家さんです。
昭和の超有名刑事ドラマとして、マニアックなファンも多いシリーズの一本です。昭和の刑事ドラマとしてやはりファンも多い西部警察などとは違い、(全くないわけではないのですが)アクションよりも刑事たちの熱い心で事件を解決するこのシリーズは思わず涙してしまう作品も多く未見の方にはぜひ一度ご覧になっていただきたいシリーズです。 人間ドラマと評されることの多い作品だけに何か人情モノと誤解され敬遠されている方がおられるかもしれないので老婆心ながら付け加えると、ただ犯人にやさしいというドラマではありません。自分の信じる者のためなら、それが家族であれ、犯人であれ、上司や同僚との衝突もいとわない熱い反骨の心であったり、自分自身辛い過去を抱えた刑事たちが、犯人の境遇に心を揺さぶられながらも、最善の道のため時には非情に、時にはどんな批判を世間から浴びようとも闘い続ける姿が、素晴らしい俳優陣たちの演技で胸を打つドラマです。今の時代ではできないドラマだと思います。
2002年の作品だからレビューを書いている2018からだと16年前の作品。イーストウッドは多分70歳前後なんだろうけどそうは見えないくらい若い(もちろんそれなりに年寄りには見えるけど、現役の刑事といわれれば許せる範囲)。イーストウッド扮する主人公の元警官は、あるシリアル・キラーを追い詰めるが、肝心のところで心臓病を発症し、犯人を逃してしまいます。移植によって命長らえた彼の下に、移植された心臓の主の姉が訪ねてきて心臓のことを告げます。驚く彼の周りに、再びシリアル・キラーの影が…という映画です。なかなかよくできた犯人捜しムービーで、やはりイーストウッド映画は当りが多いなあという印象です。難を言えば、重要な役どころの主人公の心臓提供者の姉役の女優さんが、ちょっと美人度で劣るかなあというところです。(そういう点で評価するのは不謹慎かとは思うのだけど…)
映画史に残る傑作「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士シリーズ3部作の第一作目に当たる作品。ジョディ・フォスターの羊たちの沈黙がすごかった後、その次に公開された「ハンニバル」がジョディの降番もあって今一つ人気が落ちたシリーズですが、羊たちの沈黙の前のエピソードに当たる本作は結構面白い作品です。なにせ牢屋に繋がれていてもあんなに恐ろしいレクター博士が、犯罪者だということがFBIにまだ認識されていない段階の話で、鑑賞者には博士の恐ろしさが判っているわけですから、捜査側が少しでもミスをすれば即座に殺されるという緊張感がみなぎる中、一見優男風のエドワード・ノートン扮する主人公が博士と対決するストーリーはとても面白かったです。また、今やベテラン俳優の「レイフ・ファインズ」もサイコな男を超熱演しており、男たち3人の演技は素晴らしいので未見の方にはぜひおすすめします。
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アメリカとソビエトの冷戦時代の話ということで、今見直すと約30年の間に世界は大きく変化したのだなと実感させられます。古い作品で正直映像もクリアとはいいがたい部分もありますが、それを補ってあまりあるのが潜水艦同士のバトル・シーンで、見えない相手の出す音だけで相手の動きを的確に判断して攻撃するシーンのリアルさとスリル感はかなり良くできています。私はミリタリー系の映画はあまり見る方ではないので参考にならないとは思いますが、潜水艦の闘いを描いた映画としては面白い作品の一つとしてあげられる作品だと思います。
怖の日常(1)
実話系怪談というジャンルの実力者である著者の作品。様々な人間から取材した彼の怪談は、ページをめくるのも怖いというような霊体験というより、常識では説明がつかないような不可思議な話、顔をしかめるような縁起でもない話というのが中心で、怖さから言えばそう怖くはないのだけれど、様々な職業を経験し、それこそ社会の心霊ならぬ人間の闇のゾーンも知り尽くした彼の文章は、淡々としていながら引き込まれ、尾を引くものがあります。心霊描写的にもっとすごい表現を取る作家さんもおられますが個人的には福澤さんのスタイルで十分怖いし、好きな作家さんです。
特捜最前線 BEST SELECTION Vol.31
昭和の超有名刑事ドラマとして、マニアックなファンも多いシリーズの一本です。昭和の刑事ドラマとしてやはりファンも多い西部警察などとは違い、(全くないわけではないのですが)アクションよりも刑事たちの熱い心で事件を解決するこのシリーズは思わず涙してしまう作品も多く未見の方にはぜひ一度ご覧になっていただきたいシリーズです。 人間ドラマと評されることの多い作品だけに何か人情モノと誤解され敬遠されている方がおられるかもしれないので老婆心ながら付け加えると、ただ犯人にやさしいというドラマではありません。自分の信じる者のためなら、それが家族であれ、犯人であれ、上司や同僚との衝突もいとわない熱い反骨の心であったり、自分自身辛い過去を抱えた刑事たちが、犯人の境遇に心を揺さぶられながらも、最善の道のため時には非情に、時にはどんな批判を世間から浴びようとも闘い続ける姿が、素晴らしい俳優陣たちの演技で胸を打つドラマです。今の時代ではできないドラマだと思います。
ブラッド・ワーク【Blu-ray】
2002年の作品だからレビューを書いている2018からだと16年前の作品。イーストウッドは多分70歳前後なんだろうけどそうは見えないくらい若い(もちろんそれなりに年寄りには見えるけど、現役の刑事といわれれば許せる範囲)。イーストウッド扮する主人公の元警官は、あるシリアル・キラーを追い詰めるが、肝心のところで心臓病を発症し、犯人を逃してしまいます。移植によって命長らえた彼の下に、移植された心臓の主の姉が訪ねてきて心臓のことを告げます。驚く彼の周りに、再びシリアル・キラーの影が…という映画です。なかなかよくできた犯人捜しムービーで、やはりイーストウッド映画は当りが多いなあという印象です。難を言えば、重要な役どころの主人公の心臓提供者の姉役の女優さんが、ちょっと美人度で劣るかなあというところです。(そういう点で評価するのは不謹慎かとは思うのだけど…)
レッド・ドラゴン
映画史に残る傑作「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士シリーズ3部作の第一作目に当たる作品。ジョディ・フォスターの羊たちの沈黙がすごかった後、その次に公開された「ハンニバル」がジョディの降番もあって今一つ人気が落ちたシリーズですが、羊たちの沈黙の前のエピソードに当たる本作は結構面白い作品です。なにせ牢屋に繋がれていてもあんなに恐ろしいレクター博士が、犯罪者だということがFBIにまだ認識されていない段階の話で、鑑賞者には博士の恐ろしさが判っているわけですから、捜査側が少しでもミスをすれば即座に殺されるという緊張感がみなぎる中、一見優男風のエドワード・ノートン扮する主人公が博士と対決するストーリーはとても面白かったです。また、今やベテラン俳優の「レイフ・ファインズ」もサイコな男を超熱演しており、男たち3人の演技は素晴らしいので未見の方にはぜひおすすめします。