DVD BOOK 遂に完結

「週刊少年マガジン」の連載が1966年19号~1971年4・5号、アニメは1968年3月30日~1971年9月18日まで、今と違って年末・年始も特番はないので1週も休むことなく続けられて182回、3年6月もの長期間であった。今はこんなアニメあるまい。しかし、昭和年代はアニメに限らず、連ドラも普通に1年2年3年放映し続けていた(「太陽にほえろ」、「西部警察」等)。そして、このDVD BOOKも1巻目が2021年3月26日発売で、この最終(18)巻が2022年7月8日で1年4月、最初に手に取った時は長いなぁと思ったものだが、終わってみればあっという間だった。 しかし、この最終10話も突っ込みどころがある。まず花形と左門が正規な試合ではなく、私的に星の大リーグボール3号と対決することは、当時だってあり得ないだろう。 また、連載漫画にあったエピローグ(左門と京子の結婚式等、アニメでは京子は新幹線でリンゴを投げて星に大リーグボール3号のヒントを与えて以後全く出て来ないので、左門との恋がどうなったかは描いていない)はなく、星一徹が飛雄馬を抱えてグラウンドを後にし、「新たな人生の星を目指せ」とやや明るいエンドに更におまけで、飛雄馬が「3年半有難うございました、今回で終わりです」と律儀に画面に向かって挨拶をする(花形、伴、一徹等主要人物もいる)。如何にも昭和な終わり方である。 完結してみると、星飛雄馬は結局3年半しかプロ野球界にいなかったんだよなぁ。高校1年中退でプロ入りし(1967年)、68~70年の3年間は1軍で活躍したが、左腕の神経を切って再起不能となり(この時点では「新巨人の星」は想定されていまい)、引退時まだ20歳成人前のはずである。これが幼年の頃から父親に巨人の星を目指せと言われて従ってきた男の悲劇と言わずしてして何と言おう。中卒で学歴なく、子供の頃から野球しか知らず、肉体は鍛えられたかもしれないが、それも今や左手が不自由の身である。「新たな人生の星を目指せ」と言われても、これからの長い人生どう生きろというのだろうか。