・美麗なカラー絵で古代オリエントの街並みについて、基礎的な知識を広く浅く知ることができる1冊。年表、勢力解説、詳細な索引があり親切。創作資料としてなら、『ドラクエ3』のイシスのような国の参考になる。 ・各都市見開き2ページのため、深く知るには不向き。素人目には、「同じような都市ばかり」取り上げられてしまった感がある。特集名に「バベルの塔、空中庭園」と入っていたので期待したのだが、大したことが書かれていない。取り上げた都市が多すぎるのでは? 一試案だが「バビロン」一つに絞っても良かったのでは? また、水の乏しい地域なので、灌漑など水利にはもう少し紙幅を割いても良かったのでは? ・外観主体で内装の絵がほとんどないのが残念。玉座の間や庶民の家の部屋のしつらえを詳しく描いてほしかった。 ・次号『2025年7月号』は、「イスラム建築と街並み詳細絵巻」。本号と地域がかぶるので、「続編」と思われる。こちらも楽しみ。 ・そもそも『建築知識』の特集は、内容、体裁、価格ともに「単行本」に近い。『2025年6月号』『2025年7月号』の「街並み詳細絵巻」を併せて「単行本」として出すべきだったのは? 「単行本」なら、「月刊誌」よりも長く本屋に置かれるから、刊行後時間が経っても買いやすいのでは?