映画愛溢れる人生

大林宣彦監督82年の生涯は、映画(製作)のためだけにあった。商業映画第1作目の「HOUSE」以前の自主映画の時代から、現代の映画作家の中でこれほど多作で、これほど多種多様な作品を生み出した映画監督はいないだろう。それでいて確たる作家性を担保し、常にその作品には<大林宣彦印>が押してある。 そして、この映画は間違いなく大林宣彦映画の集大成だ。映像の魔術師の面目躍如、これでもかという人工的な画作りは、シュールでカラフル。派手な色彩にあらゆる映像テクニックを駆使し、100年の時代を軽々超えて、桜隊の悲劇へと繋がってゆく。