ビリー・ワイルダーの十八番

「悲愁」という日本題名は如何にも洋画にありがちなタイトル(過去に同名のヘンリー・キング監督作品あり)だが、原題は「Fedora(フェドーラ)」とシンプル、もちろんヒロインの名前である。 開巻いきなりこのヒロインが汽車に飛び込むという衝撃的なシーンから幕を開ける。そして、何故そうなったかとウイリアム・ホールデンの回想が始まる。脚本(監督)のビリー・ワイルダーとI・A・L・ダイアモンドお得意の手法と言って良い。そして、話はこれもお得意のハリウッドを舞台にしたバック・ステージ物。これで面白くならない訳がない。葬式に本物のマイケル・ヨークが来たことが救いか。