幻惑的なセピア調の映像

この監督の作品で一番有名な作品は、次回BOXに収録される(予定の)「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だと思うが、自分が初めて目にしたのは、このBOXの(監督としても長編)1作目の「エレメント・オブ・クライム」だった。主人公の捜査官が不気味な連続殺人鬼を追うという外形からは想像もつかないシュールで陰鬱な映像が続く。セリフも哲学的で、一見しただけでは訳が分からない。その分からなさがこの映画の魅力になっている。 映像的には全編暗い画面なので、過去のDVDでは黒く潰れていたり再現性に問題があったが、さすがブルーレイの「4Kデジタル修復版」だけに、セピア調の映像は幻惑的で素晴らしい。