石田ひかりと石田ゆり子

大林宜彦監督と言えば尾道だが、この作品の舞台は小樽である。何故小樽かと言えば、原作者の山中恒氏の出身地であることから、原作者自ら大林監督に「今度は小樽で撮って」とお願いして実現したとのことだ。主人公も原作者自身がモデルで、彼の現在と過去が交錯する大林監督十八番のファンタジー作品だ。しかも165分というハリウッド超大作並みの長さである。 主演は石田ひかりで、ゲスト的に姉の石田ゆり子が1シーンだけ出ている。驚くべきことは姉のゆり子の容貌が、28年も前の作品にも関わらず現在と殆ど変わらないこと。当時は妹のひかりの方がNHK朝ドラ「ひらり」のヒロイン役で有名で、民放ドラマの主演も数多く務め、売れっ子だったはずだ。しかし28年の時を経てその立場は逆転したようだ。姉ゆり子は50歳を超えてなお若々しく美しい容姿で、映画・ドラマに引っ張りだこ。本を出したり、雑誌にも取り上げられること多数、今や同時代の女性たちが憧れる女優のトップランナーとなっている。片や石田ひかりは、結婚・出産もあり仕事をセーブしたのか、姉ほど取り上げられることはない。芸能人はこういう時代の流れ、感覚によって売れる売れないがあるのは仕方がないところだろう。