土方歳三の新選組

「燃えよ剣」(昭和45年)より5年前の昭和40年放映(NET)作品で、栗塚旭が当たり役となった土方歳三を初めて演じた作品である。この時はまだ20代後半(28歳頃)だが、とてもそうは見えない凄い貫禄で、「燃えよ剣」以前に既に若くして土方像は完成しており、堂々と演じている。 この作品は司馬遼太郎の原作通り、一話完結の短編エピソード集になっている。編年体で描く「燃えよ剣」とそこが大きな違いである。故に第1話からいきなり「池田屋の変」である(そこから回想シーンで過去に遡っているが)。第2巻の1話目(第3話)で、芹沢鴨暗殺を早くも描く。この4巻は丁度中間で、有名な歴史的な話はなく、新選組の日常的な話である(12話に若き橋爪功が出ているが、50年後も第一線で活躍しているとは本人も思わなかっただろうな)。語り(ナレーション)も栗塚旭が土方として語っていることでもわかる通り、土方から見た新選組の歴史となっている。