親のことで悩んできた人に読んでほしい

親の影響は誰にでもある。 いまの親子関係が良くても悪くても、養育環境の中で身につけたものは、生涯にわたってその人の人生に影響を及ぼす。 それがよくわかる本だった。 この本のいいところは、親のせいにして、親を責めるだけで終わらないところだ。 ただの対立関係を煽るだけのメディアが多い中、 「人生の主体者はあくまでも自分である」 という立場を取っているところに好感が持てた。 これまで多くの毒親や愛着障害、アダルトチルドレン関連の書籍を読んできたが、 親の影響を脱する方法が、ここまで具体的に示されている本は読んだことがない。 事例も非常に多く、筆者の「現場」経験の豊富さを物語っている。 エビデンスがもてはやされる昨今ではあるが、 人の心という目に見えないものを扱うには、エビデンスだけでは足りないと思う。 人と向き合ってきた筆者だからこそ語れる理論があるのだと感じた。 この本にあるワークを試すのは少し怖い気もするが、これからやってみたいと思っている。 親の影響が9割だとしても、自分の力で変えていける という希望が持てた。 いい本に出会えた。