マケドニアの暮らし

マケドニアの文官となったエウメネスを通してマケドニア国家と王家の内部事情について触れていく6巻。その過程でエウメネスの出自に関するひとつの推測も登場し、後半ではミエザでの生活を通して王子アレクサンドロスと家臣の人間性に迫る。 物語の舞台が移ったことで全体としては説明が多いはずの内容なのだが、文章による説明は最低限に留め、描写によって読者に情報を伝えるのが巧みなので退屈しない。うまく読者の好奇心をかき立てて引き込んでいく技術は職人芸だ。