良き時代の作品完結

ラスト・コンチネントすなはち「最後の大陸」が何か、が、露わとなる今巻ですが、その描き方にやはり時代を感じさせます。これは本当に大人の読み物(18Rとか、そういう意味では全くなく)で、全てを描かず想像させる処に良さがあるとつくづく思うのですが、この描法はもう今の漫画界では許されない事なのかも……と。例えばこれですと、今ならば、もっともっと、その「謎の大陸」の描写が説明的になされなくては許されないのだろうなと思うのです。でも、この物語の、語りたい根幹はそこにあるのではないのですから……こういった描き方が許された時代の、大人の読み物であり作品なのだなと、思う訳です。特にラストの余韻など本当に素晴らしい。上巻と同じく表紙のみが書き下ろしですが、微妙に今の絵の方が可愛らしくなっている事にも気付かされて面白いです。絵が圧倒的なのは当然ながら相変わらずで、本当に毎頁毎頁唸る程です。