目から鱗に、エンタメ性も

二十四節気といえば,近代以前と言う認識がつきまといますよね。 だから太陰暦と関係あるとばかり思っていました。 でもこの本を読めば、純粋な太陽暦であるということがよくわかります。 しかも漢詩を24節気で読みとくとはどういうこと?と,全くの初心者の立場,途中での挫折を覚悟して読み進めてきましたが,思いの外スルスルと読めました。 私は夏に生まれているので立夏、芒種、夏至のころの記述は興味深く読みました。 特に立夏の候の陸游の詩の解説は,ヨーロッパの古代ケルトからキリスト教への流れ,そして星座の話まで,漢詩の専門書の枠をこえて,読み応えがありました。 専門書という堅苦しい感じではなく,知識を豊かにしてくれる啓蒙書と言う感じです。 作詩者のだいたいの生年月日から,この詩が書かれた日時を,二十四節気を利用しながら決めていくところなどは,推理小説を読むようなエンタメ性もありましたね。