歌舞伎狂言と役者の芸の系譜がよく判る

上巻の江島生島疑獄事件から、下巻は浅草移転までと、江戸幕府の政治改革との戦いが常に続く…… 読み進めれば、演目と役者の芸の系譜が今の舞台に続いているので、単に歴史を読んでいるのではなく、歌舞伎そのものに臨場感溢れる接し方をしている自分を発見するだろう。 著者渡辺保氏の明快な語り口もあって、読んでいて歌舞伎ファンなら思わず興奮してしまうこと請合いである。