高潔な格好が良い大統領像

LBJことジョンソン大統領は、近代では一般的にはニクソン大統領と並んで人気のない大統領だろう。 その理由としては、この映画に描かれているように、超人気者のケネディ大統領の暗殺後に漁夫の利のように大統領に就任したこと、ベトナム戦争を泥沼化に追い込み、その責任を取る(放棄する)形で次期大統領選挙に出馬しなかったことなどがあげられると思うが、自分が決定的だと思う理由は、ケネディ暗殺をオズワルドの単独犯とするウォーレン報告書を認めてしまったことが一番ではないかと思う。このため、自身にもケネディ暗殺の黒幕ではないかという疑いをかけられる事となった。 しかし、この映画ではケネディ暗殺の謎には一切触れず、LBJの視点で描かれるため、彼を文字通りケネディの意志を継いで、公民権法の成立に全力を尽くした信念の人物として描写している。下品なテキサス野郎ではあるが、高潔な人物として格好が良い大統領像になっている。