メンデルについて総合的に解説

メンデルの生涯、遺伝の法則、ダーウィンとの関係なども紹介されているが、 メンデルの法則が斬新ゆえに、再評価されたのはその死後だったとのこと。 遺伝学は、遺伝子の連鎖、遺伝子の染色体上の位置の発見へと進み、 さらに、遺伝子の本体たるDNAや、二重らせん構造の発見などにより、 分子生物学が発展したが、メンデルの法則はゲノム科学の源流とされる。 また、核外のミトコンドリアなど、メンデルの対象外だった分野の遺伝、 さらに、行動や性格との関係等、遺伝学の展開の様子、最新の研究内容を、 各研究者が詳しく紹介しており、遺伝学への日本の取組みも本書でわかる。 なお、ナチスのユダヤ人迫害など優生学説の変節、ルイセンコの独善等、 科学が気を付けるべきこともあり、政治に対する態度も問われる。