親本にはなかったあとがき含め、133項と薄い本。親本では「執筆枚数にかなり制限を加えられた」のであれば、文庫版ではもっと加筆してほしかった。既知の事も多く、数項無改行がザラなど特別読みにくいわけではないが、あまり頭に入らなかった。「竹林の七賢」メンバー個々についての記述が物足りぬ。特に、ケイ康が処刑されたのが、誣告された親友・呂安の弁護がきっかけ。謀反の誣告ならともかく、呂安の妻と呂安の兄との密通の醜聞隠しで、兄からの誣告だった。一定の推測はなされていたが、ケイ康を「臥龍」とまでその才を認め、警戒した鍾会がケイ康処刑を主張した理由も不十分。