山中貞雄監督流丹下左膳

丹下左膳と言えば、隻腕強面の剣豪というイメージで、百万両の壺の話も有名だが、大体ハードな内容になっているのが普通。しかし、この山中貞雄監督版はユーモアたっぷりに、軽妙な喜劇風展開。他の作品では悪の権化のような柳生源三郎も、この作品では丹下左膳に、わざと負けてくれと頼む情けない男。山中貞雄監督流の解釈が新鮮で、面白い。 4K版はゴミ・傷等が取り除かれており、さすがに今までのソフト化の中では一番綺麗だが、90年近く前の作品であり一幕かかった感じはある。