最近の知見をコンパクトにまとめた良書

本文が167頁でどちらかと言えば薄い本になるが,内容は非常に濃い. 所々に私には難解な数式があるが読み飛ばしても大筋はつかめると思う. メタ個体群やレジームシフトの考えや,メソプレデータリリースの問題,保護区設定における相補性の必要性など近年の保全生物学では欠かせない概念も説明されている.海洋の多様性と保全についても比較的多くの紙面を割いている. また,社会の取り組みとしての生物多様性のための国際的な動きや経済的な仕組みも簡単ではあるが良くまとめられている. 最近の知見を知るためにはとても良くまとまった本だと思う