理屈っぽい

検事の寺井啓喜、寝具売り場の店員・桐生夏月、学祭実行委員の神戸八重子。それぞれの、あまり型にはまらない感情、生き方を絡ませながら、人間を描いていく。LGBTの時代ならではの長編で、最初は興味を惹かれる展開だが、ラストに向かうに従い理屈っぽくなって疲れる。もう少しスンナリした書き方があっていい。デビュー10年、意識しすぎて、より堅苦しくなったのか。