多田と行天。高校の同級生にして口を利いたこともなかった男2人が、奇妙な縁で共同生活を送る1年間。登場人物が魅力的で目が離せなくなり、掛け合いのテンポが良い上にウィットに富んでいて読み飽きない。三浦しをんさんらしい、佳作。ただ、人物が抱える闇を、一部闇として残しつつおおよそを露わにさせる相当に腹黒い寸止め的描写力があるのに、どうして登場人物の初期設定をこうまでぶっとんだものにしなければならないのかが分からない。行天なんて、高校3年間に一度しか声を発したことがない。その飛躍を想像力の飛翔でカバー出来る方には問題ないのでしょうが、私は常識的思考が勝ってしまって☆1つの減点です。
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