心に切なさが残る作品

後半、怒涛の展開です。 主人公二人 青豆さんと天吾くんの関係がどんどん明らかに。 村上春樹の作品につきものなのが音楽。 今回は冒頭に出てくるヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がとても重要なファクターとなっています。要チェック。 また村上春樹作品と言えば、食べ物の描写がいつも丁寧で おいしそうなのも特長。 今回も随所にでてきます。 この作品には宗教など、いろんな問題が投げ込まれているのですが、私を強く揺さぶったのは子供時代の親との関係が、その人の生き方を強く左右するものだということ。 「青豆さん」も「天吾くん」も、どちらも少し変わった環境で子ども時代をすごします。 そして大人になっても多かれ少なかれそれを引きずっている…。 主人公二人が、何度も10歳の頃の自分を振り返るシーンが あるのですが、私も読んでいて何回も10歳の頃の自分を 思い出しました。 読み終わって、切なくて涙が出ました。