人間としての尊厳を奪われ、凄惨な極限状態、 絶望の世界が淡々と綴られている。 記録写真も載っておらず、不気味な印象の本書であったが、 「人間の内面の世界」「心の置き方」が語られている。 語弊があるかもしれませんが、どんな状況に置かれても、 その時、そして最後に必要としなければならないのは何か。 背景を抜きにすれば、実は人生に力を与えてくれる本だと思う。 収容所を人間の人生として比べていいものか分かりませんが、 逆にそれらの背景に固執し過ぎず、ある程度の自分なりの解釈が持てれば、 もう一度「人生」を考えることが出来る本です。