アミルスタン羊

この著者の作品は今回が初めてです。 いろいろでているのは知っていたけど 手を出さなかったのですが文庫版の表紙と 裏表紙の解説をみて思わず購入してしまいました。 【バベルの会】 全く別々の短編のように見えている作品群に 横串をさしているのが「バベルの会」 富豪令嬢のみが参加できるなにやら怪しい読書会。 最後にその秘密の一端が垣間見えますが その時にはすでに「バベルの会」は消滅している。 なにか物語上役割をもった組織だと思って読み続けましたが 意外にも会自体にはあまり意味はありませんでした。 タイトルにもある「羊」の意味するところは。 そして「アミルスタン羊」の料理とは何なのか。 その衝撃のラスト。 各話、驚愕のラストに向けて仕掛けがしっかり施されています。 ただそのラストは確かに驚愕ではあるのですが 何かカタルシスがあるわけでもなく ものすごくモヤっとした黒い霧のようなものを 心に漂わせる効果があるようなものです。 なかなか言い表すことのできない重たい空気感。 著者の作品を他にも読んでみたい と思わせるそんなスタートになりました。