加賀刑事が男らしくて厭味が無く好感が持てる。 ヒロインへの想いもうまく描かれている。バレエ界という閉鎖された空間では、一蓮托生であるという実情もリアルに書かれていると思う。 私も完全にだまされてしまった一人だが、読み終えて意外なくらい爽快である。それは東野作品には珍しくハッピーエンドだからではなかろうか? 確かにああいう終わり方は切ないのだが、先に続く明るい希望が見えて来る気がしたのは私だけではあるまい。