恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』に感動したのでデビュー作品を読みたくて手にした。物語の前半で『遠雷』の言葉を見つけた時は嬉しかった。恩田陸さんの中にはもともとあった言葉なんだろうなぁ。「春の天気は変わりやすい。垂れこめた雲の向こうで、ゴロゴロと遠雷の音がする。」(P33)。この物語はファンタジーぽくてちょっとホラーな感じのミステリー青春小説って感じだけど、たまにドキッとする綺麗な表現があって心に残る。でも謎が謎のまま終わっちゃう感じが最後までひっかかってしまった。もう少し恩田陸さんの世界を楽しんでみようと思う。