登山と大惨事とどう繋がるのか

本書を購入する前は、峻険な山に挑む物語と思っていたが、実は、未曾有の航空機事故となった日航ジャンボジェット機の墜落事故に遭遇した地方新聞社の記者たちの人生模様を見事に描いた傑作。本作品は疑いなく傑作、名作、面白い。 但し、作品への評価とは別に、新聞社の人間って、こんなにひどいのという感慨を抱いたのも事実。著者は元新聞記者なので、ゼロから創造した人間、エピソードではなく、何らかのモデルがあったのではないかと思う。 現実に、社説やコラムを書く際に他社記事を盗用したり、自社の紙面で飲酒運転撲滅キャンペーンを張っているのに飲酒運転をした新聞社員がいたりする。また、記者たちの取材上の行動が何かと物議をかもしたりもする。 本書を読んで、やはり新聞社も人材難なのかなと感じた。