脱線

冬の山奥に建つ、全面ガラス造りの円錐形の塔。世界的な学者でミステリ好きの神津島太郎が設計した、この建物に9人が集められる。いきなり、専属医の一条遊馬が神津島を毒殺。そして連続殺人へ。自称・名探偵の碧月夜が謎解きに挑む。よく練り込まれたストーリーで二転三転。面白くはあるのだが、たぶん作者は頭が良すぎる人なのだろう。物語についていくだけで苦労する。おまけに国内外のミステリ作家や作品の蘊蓄が散りばめられているから面倒だ。脱線が多く、もっとシンプルに描いてもいいのでは? 蘊蓄は余分。500ページは長すぎ。