名画

大会社で再開発機構に携わってきた歩(39)は、女性課長として文化施設、とりわけ映画に愛着を抱きながらも孤立し、退職してしまう。再就職したのは斜陽の映画雑誌社。が、ここでブログ製作に乗り出したことから奇跡と言っていい展開が待ち受ける。原田マハさんと言えばキャリアを生かした美術館小説などがあるが、映画も好きなんだなとしみじみ思わされる。よく観ているし眼力も大したもの。ただ団塊の世代としてはヌーベルバーグで青春時代を過ごしているだけに、やや違う気もする。文庫の解説ほどつまらない付録はないが、今回に限っては、片桐はいりさんのそれも秀逸。よって☆5。