一つ一つの物語は、とても苦しく切なく、だから読めないというのではなくて、むしろこの先はどうなるのか読者を引き込ませてくれる作品。伏線があちこちにちりばめられていて、文章構成がうまいと思った。作者が言うように最初の一行目にこだわった作品でもある。 個人的には、表題作の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」が子供の視点から物語が進行して好き。「海になる」は、5連作の最後を飾るにはもってこいの作品だと思った。 「波間に浮かぶイエロー」は、少し頭の中が、こんがらがってしまった。