読み応えアリ
東野作品は,とても数が多く,どれが既読でどれが未読か忘れてしまいそうです。
かなり初期の作品ですが,しっかりしたプロットのもと綿密なストーリーが展開します。東野作品の傾向として,まず最初の数ページ(この作品で言えばエピローグ程度)のところでどの分類に属する作品かを類推しなければなりません。基本的な設定を間違えたまま読み進めると訳がわからなくなります。たとえばこの作品も,下手をすると「変身」や「秘密」のような半SFものと間違えて読み進めてしまう危険性があります。そのまま読み進めると3分の2ほど読んだところで読者はとんでもない推理をしてしまうことになりかねません。基礎知識として付け加えておけばこの作品は,本格推理に属するものだと思います。
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