ボックス!のイメージと重なります。何の見返りも求めず、自らの求めた人物に、自らの持てるものをすべて注ぎ込む、超越した能力の持ち主と、それに助けられて上っていく親友の物語です。ボックス!とやや異なるのは、彦四朗がなぜそこまで 勘一をバックアップするのかが、あまり書かれていないこと。自分が勘一も共に生きる道は、彼の才能をもってすれば、いくらでもみつけられたのではないか。読了後もやはりそう思っています。賛否両論・・よりも否定的な意見の多い文庫版の巻末袋とじですが、私としては、親友よりも、守ると誓った女性のためだったという方が納得できます。 武家の二男・三男の立場の記述など、まったく知らないことが多く、ストーリーとは別に、興味深く読みました。