本格ミステリではあるが

予備知識なしに読んで、純粋な本格物だろうと思っていたらゾンビが出てきて驚いた。とはいえこれは確かに本格ミステリと言える。謎解きはおもしろかったので星5つ入れたいところだが、3点ひっかかった。 まず1つ目。動機がまったく共感できない。自分の知り合いが男に捨てられて自殺したくらいで、かたきを討とうと思うだろうか? ただの知り合いだよ? そもそも今どきの女は男に捨てられたくらいで自殺しない。まして身籠っているのだからありえない。女にとって我が子は唯一無二の存在であって、本能として出産して自力で育てようとするだろう。シングルマザー。男なんていくらでも代わりがきくカスだよ。女性観の時代錯誤が甚だしい。明治時代? 2つ目はそれに関連して、どのキャラも造形が記号的すぎて、親しみが感じられなかった。作者は普段から人間観察ができていないのだろう。ハッキリ言って下手なのに、ラノベミステリのようにキャラを立たせようとして失敗している。 3つ目は、ゾンビに迫られてるわりに緊迫感がなさすぎ。エレベーターで4体ずつ上げて始末すれば良いし。 というわけで、星4つ。