米澤穂信はアニメで見てしまっていたし、東川篤哉は文体が嫌いなので読まない。6編のうち2つが除外で、ちょっと失敗した。それを差し引いてもあまりおもしろくなかった。トリック優先にするから、動機はテキトーだし行動が不自然になってしまっている。肝心のトリックも大したことはなかった。
シリーズ物だが他は読んでいない。さほど期待していなかったのだが、おもしろかった。おもしろい設定だと思う。まったくウエットにならず、終始ドライなところが心地良い。 ただ2人の殺し屋のキャラや、とりまく環境が似すぎているのはどうだろう。男と女という違いしかない。差別化しないと2人にする意味がほとんどないと思う。 とりあえずおもしろかったので、1作目から読むことにする。
また高校事変とのクロスオーバーを狙っているようだが、あれと同じ世界線にするのはさすがに無理がないか? 投資の授業のくだりがあったが、専門用語を並べ立ててそれらしくしても、そこそこ投資の世界を知っている身になれば、まるっきり薄っぺらかった。よく知らない他の部分も、その筋の専門家から見ればそんな感じなのだろう。 さて、ストーリーはどうも乗れなかった。スケール的に高校事変の下位互換といったところか。どうせ勝利に終わるのがわかっているのはさておき、その過程のワクワク感に欠けるというか。主人公ほか、各キャラクターにも魅力がなかった。 ど素人だった主人公が短期間で変わりすぎの印象が否めないので、最初からど素人じゃないほうが良かったのではと思う。
おもしろそうで、そうでもないというか。 この人の作品はいつもそんな感じだ。 会話のセンスがないと思う。セリフ然としすぎていて、血が通っていないというか、個性に乏しく、だから人物像も膨らまない。簡単に言うと人間が描けていない。それも魅力のなさの一因だろう。 あと、読書自慢のように人の作品を挙げるのは、うんざりする。書きたくて仕方ないのだろうな。まさに自慢ととられても仕方ない。
作者が真面目な人なんだろうなと思う。 それがキャラにも反映されていて、みんな真面目で話が通じる人。そのため盛り上がることもなく、小さくまとまっちゃった。 心に深い傷があっても、防衛本能によって普段はテキトーに生きていたりするもんだけどな。たまに傷と向き合うと落ち込んだりするけども。そのへんのメカニズムを知らないってことは、作者は幸せな人生なのだろう。
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あなたも名探偵
米澤穂信はアニメで見てしまっていたし、東川篤哉は文体が嫌いなので読まない。6編のうち2つが除外で、ちょっと失敗した。それを差し引いてもあまりおもしろくなかった。トリック優先にするから、動機はテキトーだし行動が不自然になってしまっている。肝心のトリックも大したことはなかった。
夏休みの殺し屋
シリーズ物だが他は読んでいない。さほど期待していなかったのだが、おもしろかった。おもしろい設定だと思う。まったくウエットにならず、終始ドライなところが心地良い。 ただ2人の殺し屋のキャラや、とりまく環境が似すぎているのはどうだろう。男と女という違いしかない。差別化しないと2人にする意味がほとんどないと思う。 とりあえずおもしろかったので、1作目から読むことにする。
令和中野学校
また高校事変とのクロスオーバーを狙っているようだが、あれと同じ世界線にするのはさすがに無理がないか? 投資の授業のくだりがあったが、専門用語を並べ立ててそれらしくしても、そこそこ投資の世界を知っている身になれば、まるっきり薄っぺらかった。よく知らない他の部分も、その筋の専門家から見ればそんな感じなのだろう。 さて、ストーリーはどうも乗れなかった。スケール的に高校事変の下位互換といったところか。どうせ勝利に終わるのがわかっているのはさておき、その過程のワクワク感に欠けるというか。主人公ほか、各キャラクターにも魅力がなかった。 ど素人だった主人公が短期間で変わりすぎの印象が否めないので、最初からど素人じゃないほうが良かったのではと思う。
入れ子細工の夜
おもしろそうで、そうでもないというか。 この人の作品はいつもそんな感じだ。 会話のセンスがないと思う。セリフ然としすぎていて、血が通っていないというか、個性に乏しく、だから人物像も膨らまない。簡単に言うと人間が描けていない。それも魅力のなさの一因だろう。 あと、読書自慢のように人の作品を挙げるのは、うんざりする。書きたくて仕方ないのだろうな。まさに自慢ととられても仕方ない。
金環日蝕
作者が真面目な人なんだろうなと思う。 それがキャラにも反映されていて、みんな真面目で話が通じる人。そのため盛り上がることもなく、小さくまとまっちゃった。 心に深い傷があっても、防衛本能によって普段はテキトーに生きていたりするもんだけどな。たまに傷と向き合うと落ち込んだりするけども。そのへんのメカニズムを知らないってことは、作者は幸せな人生なのだろう。