障害とは

性同一性障害とアメフトに馴染みがなくて、中々手を出せませんでしたが、「片想い」というタイトルから想像した恋愛だけじゃなく、もっと深い意味もあって、期待以上、読んで良かった作品です。 殺人事件に、性同一性障害にまつわる様々な人間ドラマが複雑に絡んでくるといったストーリーで、ちょっと厚めの本でしたが、内容が濃く、長くは感じませんでした。アメフトは全然わかりませんが、読み進めるには問題なく、良い味を出していて、少し興味がわきました。 性同一性障害を通して、障害とは何かということも考えました。障害に関する仕事についていたこともありましたが、この作品を読んで、視点が変わったように思います。 東野作品は登場する場所や名前に身近なものが多いのですが、今回はそれに加えて、昔一度だけ東京ドームでアメフトの試合を見たことを思い出したり、主人公が話したことと同じ内容の話を、読んだ前日に自分もしていて驚いたりと、とても印象深い作品になりました。