都合良すぎ

夫のDVから逃れた千鶴は、女性ばかりが生活する建家「さざめきハイツ」に避難する。そこには生き別れになった母が。しかも彼女は進行の速い認知症に冒されていた。家族、とりわけて母娘の在り方を考えさせる作品だが、都合よく事が運びすぎ。先が読めすぎてしまうきらいもある。また「けれど」とう接続助詞が多いのは個性なのか、癖なのか。「奥底」なる言葉の多用も鼻に着く。文章もうまくない。「52ヘルツのクジラたち」が本屋大賞に選ばれ、その後の第2作というが、いささかお粗末。