日本経済の現状を雰囲気や俗説ではなく、誰もが入手できる統計数値を基に解析し、現状把握とその対策を提示している本です。
本書を読むと、現在議論されている政策論はかなりずれた現状認識をしていることがよくわかります。「景気の波」などというものは「人工の波」に比べればか弱いもので、その事実認識を持たないと全ての経済政策は「人工の波」という大波の前にかき消されてしまうという分析は見事の一言です。それに比べると処方箋の部分はややあっさりしていて、個人的にagreeできない意見もありました。
ただ、この本を読んで「目から鱗が落ちる」人があまり多いのも考えものだと思います。本書の中にあるように「SY=数字読まない」なら意識を変えれば対処できますが「SY=数字読めない」だと深刻です。まあ、どっちにしろSYの人が多いから我々統計家は職にあぶれずにすむんですけど。
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