みんなが個性的な長谷川家と、一匹の犬(さくら)の物語です。 前半で語られる家族の話は、淡々としていて、微笑ましいエピソードが続きますが、ある事件が起きてしまった後のことが語られる終盤は、一転して悲しい話になります。 それでも、愛犬さくらだけは、変わらずしっぽを振って、家族を励ましている姿がいじらしい。 家族の大切さと、人の弱さ・強さを同時に感じることができる作品でした。 西さんの文章は、とても丁寧で美しく、独特の表現力を持っています。 それだけでも、十分に読む価値があるのではないでしょうか。