実業家として日本人として国際企業として

上下巻あわせて910ページ弱もあるのに、二日で読みきってしまいました。百田先生の文章は飾り気のない、言ってしまうと小説としては素っ気ない感じがあります。ですが逆にその無駄のない文章でこのページ数を書き上げたのですから、内容に関しては申し分なく充実しています。 主人公・国岡鐵造の人生観と経営理念、そして国家観と愛国心は、国岡商店の立ち上げ以降様々な軋轢や障壁にぶち当たります。そして時に世間の耳目を驚かす成功に輝き、時に雌伏を強いられ呻吟しつつも、常に大きく逞しく成長していく様は読む人の心を打ち、かつ企業人ならびに日本人に限らず、『人として』 の大切さを知ることができます。 ラノベや私小説しか読んでいない精神遅滞気味な輩も、前述のように文章的には難しいことはないと思います。 (読解力は個人の能力に準じますが) また課題図書にしては長い物語にはなりますが、中学生くらいから読める “推薦図書” です。